実施日2007年5月26日(土)-5月27日(日)
26日18:00発 沢渡着22:00
27日4:30起床 5:30タクシーにて上高地 6:00河童橋 7:00二股
10:40頂上(休憩・昼食) 11:15出発 13:00二股 14:00上高地 14:20タクシーで沢渡
14:50沢渡出発 途中、奈川の「ウッディーモック」で入浴・休憩 18:50帰宅
晴れのつもりで出掛けたが生憎の曇り空。上高地周辺は芽吹いたばかりの新緑鮮やかで、特にカラマツの新緑がすばらしかった。河童橋で記念写真を撮って、雑踏から逃れるようにトイレ脇から中畠沢の涸れ沢に取り付く。沢は堰堤からしばらくすると足元はガレに変わり、やがて雪渓になる。再びガレとなるが、大きいのを含めてほとんどの石が動くため、身体を前にやる推進力がそがれて疲れる。また、後続者に落とさぬように神経を使うので思うように歩を進めることができない。今度はさらに急な雪渓が立ちはだかった。ピッケル1本では心もとない。左手も使って一歩一歩体を引き上げる。ダブルアックスが欲しいところだ。3年前の穂高沢を思い出してしまった。この傾斜だととにかく滑落停止の姿勢をとっても、おそらく止めようがないだろう。死が待っている。よいよ雪渓の上端に着こうかというところで立ち往生。ルートを左に曲がったという感覚はなかったが、実はそうだったらしく、ならばずーと手前で右の尾根に取り付くべきだったが時すでに遅く、急な雪渓を下る勇気はなかった。左の潅木の生えた急な斜面に取り付いて広場に着くと黄色いテープが・・・。目をその前方の稜線にやると、赤いテープが風に揺れているではないか。ここで正規のルートに合流できたわけだ。帰りはこのテープを頼りに下ることにしよう。ただ正規ルートとはいえ、これから先も急な土壁の斜面と稜線の連続、それに一向に止む気配がないどころか時々突風をまじえた風が容赦なく吹き付ける。ヤセ尾根の岩稜通過と下りの急な雪渓は飛ばされそうになる。三点確保と耐風姿勢そしてピーク手前には背丈もあるハイマツの藪漕ぎが待っていた。