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山行報告書

 山 名

猿山(さるやま)(332.5m)

石川県鳳至郡門前町

形 態

日帰りお疲れドライブ山行

目 的

雪割草(スハマソウ)

2万5000分の1地図 能登黒島

参考書

新・分県登山ガイド18「石川県の山」p16

山行期間

2009年3月21日(土)

 

浮雲流水の記

参加者

少々

3月21日

小牧AM5時過発→一宮木曽川IC(東海北陸道)→北陸道→能登半島道路

→深見集落堤防道路に駐車9:45/9:55発—登山口10:00—深見雪割草群落

 

10:25—猿山・猿山岬灯台分岐11:05—猿山山頂11:20—娑婆捨駐車場11:35

 

猿山岬灯台12:00—尾根道を通り猿山・猿山岬灯台分岐12:25—山腹道から猿山岬灯台

 

12:40—往復で分岐に戻る12:50—深見雪割草群落13:30—展望台休憩舍13:45

 

駐車地14:00

概 要

雪割草(スハマソウ)とキクザキイチゲと猿山岬灯台。

・東海北陸道小矢部砺波ジャンクションまでは、遠くまで来たのにわりとすぐに来れたという気持ちであったが、北陸道から能登半島道路に出て、料金所が2ヶ所も3ヶ所もあるし、いつもの山行なら山奥を走っている筈が、いつまでたっても平地や中間山地が終わらない。寿街道という標識や高齢者の飛び出しに注意という看板を見る。ペーソスの裏側にはユーモアがある。ペーソスを突き詰めれば、本当は、徳山ダムの最大の罪は、村を消失させたこと、一旦、消えた村を再生するのは不可能に思える。都会は便利(個々の負担が少ないの)だから税金が高いのは当たり前、村は暮らして行くのに都会より大きな労力・費用を払っているのだから税金を安くするのは当たり前、と考えつつも、いいかげん、いやになる。はやく、なれ、なれ、柿の種(「かにむかし」より)と心に念じる頃、岬の崖際道路にはいる。思えば、能登半島って小牧から小矢部までの距離の半分はある=横断本州の半分の距離はある。4時間半。

・ 今日の駐車地は、写真1参照(先頭の車の先の建物はトイレ、その先、登山口は橋を渡り、右に折れる)。係員が1名、整理中。スハマソウの適期は3月下旬から4月上旬とあって、混雑するだろうから早めに、それに少なくても新鮮な花だろうと考えたが、誰の考えも同じようなものだ。登山口(写真2、下の看板はツァーハイクのもので、下山したら取り払っていた。)手前の広場でテントがはってあり、雪割草保護協力金300円を心の中でお疲れさまですと言って払う。少々の物産を販売していたと思う。

・ 登山口からの南斜面にはキバナイカリソウや日なたの花が咲く。深見の集落と防波堰堤のある湾を見下ろす(写真3)。昔は、漁船が繋留されていたのだろうか?

・ 登り終えると、山腹を巻いて行く。キクザキイチゲが咲いているが、まだ、頭を垂れているものが多い。本には、ギョウジャニンニクの大群落とあるところを全然、気づかずに通過し、深見地区の雪割草群落につく。少し、薄暗くて、雪割草は、登山道のロープを張った近くに咲いているが、オウレンの花が1、2咲いているのを、これはどんな花だったかと興味深げに見る。監視テントがあって、地元の人がいたが、先客に話しかけられていたので、出発する。

・ 急斜面を横切る道に出ると、下部にスハマソウが一塊に咲いている。きれいに咲いていると思うが、急な山腹であり、登山道からカメラ越しに遠いので、群落を形成したらと祈って先に進む。

・ グループ待ちの間の一言では、271名(あるいは291名だったか)のハイキングツアーとのこと。それでは、本日は500人以上がはいっていると思う。

・ 猿山・猿山岬灯台分岐(写真4)から猿山へ向うが、キクザキイチゲが目を引く。このころは、花が開いている。

・ 猿山山頂(写真5、見晴らしなし。)を過ぎて、登山道脇のスハマソウを楽しんだ後、娑婆捨駐車場に出る。(写真7)(今日は)ここに簡易トイレ2基がおいてある。左に舗装路をとれば、娑婆捨峠で管理棟?があり、トイレの建物も隣にある。ベンチの置いてあるところから追いつめられて鹿が飛び込んだ断崖を見下ろす。

・ 逢瀬の谷で一つの言い伝えを読み終わり、猿山岬灯台に着く。(今日は)内部にはいることができて、上のベランダまで上がる。海と崖と水平線。(今日は)灯台のパンフレットと猿山岬灯台のペーパークラフトの厚紙が置いてあったので、パンフを1部もらう。前の空地では、人たちが昼の休憩をしている。

・ 灯台の上の空地で、道は分岐しているが、左は尾根道、右は山腹道である。数十mも行ったら横道で繋がっている。この辺りが最大の群落である。

・ 尾根道を選ぶ。下方の樹間に猿山岬灯台が見える(写真8)。猿山山頂への道に合流して、右に折れるとすぐに猿山・猿山岬灯台分岐に着く。写真4の雪割草群生地(進行方向の右)へ向う。この山腹道は、キクザキイチゲの群生がある。(写真9、10)猿山岬灯台に近づくと、さっき通った尾根道がすぐ上を通っている。一旦、尾根道に合流してから左回りに周回する。尾根側より、山腹側の方が、樹林で遮られたり、斜面の角度で群落らしく群落らしい。(写真11)もちろん、ここだけ突然変異の大スハマソウを期待するのは理不尽なことだ。

・ 猿山・猿山岬灯台分岐に戻り、帰路を辿る。先に書いた急斜面の一群のスハマソウのところで、登山道からはずれて、斜面におり、下側から撮影している人がいる。すでに土が削られて露出しているのを、横目で見ながら、二重に気持ちはわかるんだけど、もっと楽しむ余韻を持ってもいいのじゃないかと思う。

・ 再び、深見集落側雪割草群落に着く。ずっと上の方まで雪割草があって、咲いている。朝は、明るいところから暗いところへはいったようだったのか?(写真13、14)

・ 深見集落へ下る手前で海岸への分岐道がある。崖の上の広場に出る。四阿屋があり、下方に打ち寄せる波が見える。以前は果樹園のようだが、葉の落ちたイバラが遮っている。踏み跡は消えてしまったので、引き返すと見事に、茨に足を取られた。元の道を戻り、中程で分岐しているが、どちらも登山道に戻る。

・ 駐車地まで戻ると、車の列は、岬のカーブ先まで延びていた(写真3の中央の岬突端まで)。

・ 帰りは、能登半島を横断し、富山県に出る。半島の背骨で、空の中に立山連峰の白嶺を見る。